アメリカの学校区 (School District) と住居選び in NJ
日本の公立学校と同じく、アメリカの現地校 (Public School) も住む場所によって通う学校が決まります。つまり学校選び=住居選びです。
学校区 (School District) とは
文部科学省が学校教育を統括している日本と違い、アメリカは各州、さらには各学校区(School District)に運用の決定権があり、学校区ごとにカリキュラム等が異なります。
例えば、一般的にMiddle Schoolは6年生~8年生の地域が多いと思いますが、私たちが住んでいるParamusでは5年生~8年生がMiddle Schoolと定められています。
学校区と住居選び
教育費の約半分は市町村(固定資産税)で賄われているそうなので、「住居環境が良い(高級住宅街)= 学校のレベルが高い」という傾向が強いようです。
住居を選ぶ時はそのようなことも配慮する必要があるのですね。
NJの主な駐在エリア
私が住んでいるのはNJのバーゲン群(Bergen County)で、NJの中でもニューヨークに近いエリアです。Wikipediaによるとアメリカで一番世帯収入の高い郡だそうです!よって全体的に治安もよく、教育水準も高く、日本の駐在家庭も多いです。日本人以外にもアジア人が多く暮らしています。
ちょっと面白いのが、Bergen CountyはBlue lawという法律の下、日曜日を礼拝と安息の日と定めており、日曜日には食料品店を除く多くのお店がクローズします。Costcoでは、お店はオープンしているのに、食料品と一部の日用品以外は買えないように張り紙されているという・・・なんとも面白い光景になっています。
さて、駐在家族におけるBergen Countyの住居選びは、下記のような傾向があるように見受けられます。
- Fort Lee, Edgewater付近:日系スーパや塾、レストランが多くあり、ニューヨークにも近く、便利な生活を送ることができる。Englewood Cliffsに全日制の日本人学校であるニューヨーク育英学園がある。Oaklandのニュージャージー日本人学校へもスクールバスで通うことができる。
- Paramus, Ridgewood付近:自然豊かで庭つきの戸建てが多く、駐在の場合は小学生以上の子供を持つ家族世帯が多い。Paramusに大きなショッピングモールが複数あり、アジア/日系のお店もあるので買い物には困らない。ただし車の運転は必須。Paramusには文部科学省が認可したニュージャージ日本語補習校(土曜日に開校)もある。Ridgewood, Glen Rock, OradellはNJの中でも公立の現地校のレベルが非常に高い。Oaklandのニュージャージー日本人学校へもスクールバスで通うことができる。
- その他:会社のそばの地域に住む。
学校のレベルの調べ方
各学校のレベル等は以下のようなサイトで調べることができます。
GreatSchools :
SchoolDigger:
例えば、以下はParamusのMiddle Schoolの例ですが、人種についてはWhiteが約50%、Asianが30%前後を占めている学校が多く、人種の多様性が大きいことが分かります。
色んな人種がいるということは、学校側も移民への対応に慣れていることが伺えます。
住所を入力して検索すれば、自分の住む住居がどの学校の学区になるかも調べることができます。示された色が学校のRankingに対応いています。
ESLの有無の調べ方
Bergen Countの多くの学校には、英語を第二外国語として学ぶ生徒のためのESL (English as a secound language)の授業が設けられています。現地校のHPを見れば、ESLの有無を確認することができます。私の住んでいるParamusでは、ESLの先生の他に日本人と韓国人のバイリンガルのアシスタントの方がいて、各学校を巡回してESLの生徒をサポートしたり、親のサポート(学校側とのコミュニケーション)してくれるという、なんとも有難いサポートがありました!
学校のレベルの考え方
学校のレベルが高ければ、質の高い教育が受けられることは間違いありません。ただしその分、宿題や成績等の面が大変になってくるという点も、少し気に留めておいた方がよいかもしれません。
我が家の子供たちの場合、英語がほぼゼロからのスタートでしたので、ほどほどに良い学校であればよいかな、と考えました。