アメリカ現地校か日本人学校か? その3
夫の会社で提供されている赴任準備の一環で、駐在前のカウンセリングを受ける機会がありました。
私たち夫婦は、子供たちを現地校に通わせていた経験をお持ちの奥様にカウンセリングして頂くことができ、現地校のメリット、デメリットについて以下のようにお話して頂きました。
カウンセリングのお話から
メリット
- 英語を身につけることで、将来の選択肢が広がる。
- 様々な人種の考え方に触れることができる。
- 外国人との心の壁が低くなる。
- 心が強くなる、許容範囲が広がる。
デメリット
- 言葉のストレス (1年目はあまり話せない、2年目から少しずつ、3年目から楽になる)。
- 宿題は両親が全面的にサポートする必要がある。
- 日本の教育も両立させる必要がある。週1回の補習校だけでは身につかないため家庭で見る必要がある(特に小さいうちほど日本語教育が重要)。
- 日本の国語算数は補習校や塾で補うことができるが、理社は捨て科目になる可能性がある。
現地校に通わせる場合の親の心構え
- 日本ではないので同じを求めない、できなくて当たり前だと考える。
- 家庭を楽しくする。家庭が楽しければ子供は強くいられる。
- 個人の性格によって千差万別のため、正解はない。家族で一緒に考え、よく話し合い、子供を全面的にサポートする。
- ある程度の時間がたたないと良し悪しの判断はつかない。ただし、自分の気持ちにウソをつかず、違うと思ったときは変える。
- どんと構え、神経質にならない、許容範囲を広げていく。
- 父親、母親で見方が違うので、一緒に参加して(伝え聞くのではなく)、話し合う。
- 周りの日本人コミュニティとの助け合いが重要。
- 心は通じ合えると信じる。
感想
私は「外国人との心の壁が低くなる」という話が特に印象に残りました。私は外国人と一緒に生活する、という経験を全くしたことがなく生きてきたので、自分が心の壁を作ってしまっていると感じます。
「現地校に行けば英語はすぐにペラペラ」というのは間違った思い込みで、どれだけ力がつくかも、日本に帰って維持できるかも個々の努力次第。さらに、日本語の力も維持していくためには親のサポートが必要なのですね。
でも、英語力ということだけではなく、幼少期に色々な人種の中で過ごすというのは、子供の人生にとって大きな財産になるかもしれないと感じました。