日本人学校 ESLは何を学ぶか
前回の「現地校のESLは何を学ぶか」に引き続き、日本人学校で学んでいる内容についても学んでみました。
ESLプログラム
NJにはいくつか日本人学校がありますが、どの学校も日本の公立学校より英語教育に力を入れていると思います。以下は、次女が通う「ニューヨーク育英学園」の例です。
形態
小学生は、月~木曜日に毎日ESLの授業があります。日本の英語授業と何が大きく違うかというと「英語を英語で学ぶ」という点ではないでしょうか。初級クラスはバイリンガルの先生が担当し、生徒が日本語で質問しても理解してくれます。ただし、日本語ばかりにならないよう、先生は日本語の質問に対しても基本的に英語で回答しています。先生はレベル別に7人くらいいらっしゃいます!
金曜日は「金曜英語」といって、丸1日オールイングリッシュで授業を行うカリキュラムを取り入れています(コロナ禍では色々変更がありましたので最新の情報をご確認ください)
テストとクラス編成
レベルチェックのテストを行い、異学年混合でレベル別クラスが編成されています。日本人学校といっても、滞在歴が長いご家庭や、永住のご家庭、親がネイティブのケースもあり、レベルは様々です。一番上のクラスは、ほぼネイティブに近いレベルのようです。
授業内容
以下は、娘が入っている一番初級クラスの内容です。
フォニックス
一番初めは、アルファベットやフォニックスを重点的に学びました。フォニックスって、私が子供の頃には習わなかったように思うのですが、英語を読む上でとても大切な基礎なのですね。私の世代?は、学校でまずローマ字から入ってしまったので、英語の勉強を開始した時に、なぜこのスペルでこの発音になるの!?という衝撃がありました。フォニックスから入ることで、自然とスペルを見て発音できるようになっていくようです(ただし、英語の発音はイレギュラーも多いので、フォニックスも万全ではないようです)。
ボキャブラリー、文法
アルファベットを一通り理解した後は、ボキャブラリーや文法を学び始めました。教材は、毎年ESLの先生方が何が良いかを検討されているようですが、娘は主に「Let's go」というESL教材を使っています。初級クラスの場合、ボキャブラリーは現地の幼稚園レベル、文法は小学1年生レベルを取り扱っているそうです。
金曜英語
金曜英語は、上述しましたようにコロナ禍は丸一日→午前中半日に変更され、オンラインで実施していました。これは、レベル別クラスで異学年の生徒がミックスされるのを避けるためとのことです。
オンラインの金曜英語では、ボキャブラリーや文法以外にも、Let's Find Outといった子供向けマガジンで季節のイベントについて学んだり、実験をしたり、数週にまたがってプロジェクトを実施したりしました。
感想
コロナによって、色々な活動が制限される中、ESLの先生方が一丸となって授業内容を考えてくださっています。一番最初の初級クラスではバイリンガルの先生が担当してくださるので、「全く意味が分からない」という状態にはならずに入っていけます。